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34.吊り橋効果

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ルメディカ シャインホワイト

季節は冬真っ只中。

私と悠介くんは二人とも寒がりなので、

デートはたいていは室内が多い。

その日も室内休憩所で噴水の縁に座り、二人でくつろいでいた。

そこは結構穴場で、以前は噴水を見て楽しんだり

家族や恋人たちの憩いの場であっただろう場所だが、

今は噴水が使われなくなったまま長年放置されている。

多くの人々がただただ行き交い、通り過ぎるだけのスペースとなっていた。




すると、突然二人の女の子がこちらに向かって走ってきた。

バシャバシャと泉の中に入っていき、

かなり走ってきたのか呼吸を荒くして

「行った?行った?」

と必死に確認しあっていた。その間、私たちは固まっていた。

「お姉さんたち、ずっとここにいます?」

いきなり話しかけられた。中学生くらいの女の子達だ。

「いると思いますよー。」

「これ持っててくれませんか?」

彼女たちは2つのバッグを押し付けるように私たちに預けると、

またダッシュしてはるか向こうへと走っていった。

なんだったんだ一体。。。

人はあまりにも想定外のことが起きると動けなくなるみたいだ。

私たちは唖然としたまま固まっていた。


それから何もしないまま、30分が経過していた。

そろそろ帰りたい。でも女の子達が帰ってくる様子もなく

預かった荷物の扱いに戸惑っていた。

ふと中を見ると、荷物がビショビショに濡れている。

「これ拭いてあげようか?」

「そうだね」

荷物の中身を取り出して拭こうとしたところ、ふと違和感を感じた。

財布もスマホも入ったままだ。おかしい。

それに、一緒に入っている洋服のタグが千切られていない。

極めつけに、逃げるように去っていった若い女の子・・・





こいつら、万引きか!!




折り目正しく生活していたらなかなか遭遇しない事態である。

一瞬にして、非日常の世界へと引き込まれたみたいでワクワクした。

私たちはその足でそのまま近くの警察署へと駆け込んだのだった。

そして、初めて“Gメン”とも会った。

彼女達はGメンに追いかけられて私たちがいたところまで

逃げてきたのだ。





彼女たちが最終的にどうなったのかはわからない。


でも結果として、この出来事で私たちの絆が深まったことは間違いない。

吊り橋理論

吊り橋効果という言葉を聞いたことがあると思う。

吊り橋の上で一緒に過ごし、恐怖や緊張感を恋によるものだと脳が勘違いすることで

本当に恋に落ちるというものである。

吊り橋のような高くて揺れる場所では、その恐さゆえ興奮してしまう。それをが勝手にによるものだと勘違いしてしまう効果である。なお、これには対象の人物を興奮させる必要があるため、高くて揺れる吊り橋でなくても、緊張して興奮する場所ならどこでもよい。逆に、高くて揺れる場所が恐いと感じない人には効果がないかあっても薄いと思われる。 

引用元:ピクシブ百科事典

悠介くんは当時の様子をこう振り返る

悠介
悠介

いやービックリしました。いきなり巻き込まれたわけですから。ドキドキしたのを覚えてますよ。楽しそうにウキウキと荷物を警察へ運ぶうっちゃんを見て、なんだかますます好きになりましたね🤗

要は、恐怖や緊張感を二人で経験すればいいわけだ。

今回はおまけ的に吊り橋効果が発生したが、

一緒にいるときにホラー映画を見たり

遊園地でお化け屋敷に入ったり

心霊スポットに行ってみたり。

実際に吊り橋に行かなくても、緊張感や恐怖を二人で共有すればいい。

そうすることで、十分吊り橋効果は期待できる。

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