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39.確かな答えをください

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ルメディカ シャインホワイト

お風呂から上がったままの悠介くんとわたしの間に沈黙が流れる。




「あの、髪乾かしていい?」

先に悠介くんが沈黙を破った。

「いいよ。」

彼は私の隣で髪を乾かし始めた。




大胆なことをしたな。でも今更なかったことにはできない。

私は確かな答えがほしい。

そう、結婚の打診が欲しい。



世のアラサーの女性のみなさん、お付き合いしている男性が

このままの付き合いを続けていて一緒になってくれるのか

不安になりませんか?

確信が欲しくないですか?



もしこれから3年付き合ったとして、

私35才、悠介くんは27才。


それまでぬくぬくとお付き合いをしていて、

もしもある日突然別れを告げられたら?

35才でそれはかなり辛いシュチュエーション。

しかも20代のピチピチ男子の何もかもに慣れてしまって

自分と同年代から上とは付き合えないというやっかいな副作用が付いてくる。




人生が詰む。。。




「うっちゃん」

悠介くんはとっくに髪を乾かして服も来ていた。

隣に座って私の頭をぽんぽんと叩きながら、

「いきなりどうした?」

「だって悠介くん試験も受かって、もう私のこといらないって捨てられるんじゃないかと思って。」

「捨てるわけない。だってうっちゃんは俺のこと支えてくれたでしょ?」

「本当に?」

「うん。ところでこの婚姻届本物?」

「そうだよ。急いでたから書き方あってるかわからないけど。」

「そっか。俺は今すぐは書けないよ。ごめんね。でも、ちゃんと考えてるから。今はそれが答えでもいい?」

『ちゃんと考えてるから』が脳内で反芻される。



まあこうなることは予想していた。

こんな風に唐突に婚姻届で結婚を迫られて、

すんなり受け入れる方がおかしいもの。


「うん。驚かせてごめんね。」


私も落ち着きを取り戻していた。

自分の感情なのに時々猪突猛進のように行動してしまう。

そのバイタリティーは良いのか悪いのか。

今回は思い立ったが吉日というわけには行かなかった。



結果的には私の逆プロポーズは失敗で終わった。

最悪重すぎる女と嫌われて、それこそ捨てられていたかもしれない。

よかった捨てられなくて。



私は悠介くんの準備ができるまで待つことにした。

ただ待つだけではいけない。彼の言葉を信じて、

”うつ子と結婚したくなる”と毎日毎日念を送ったのだった。



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