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23.真実。その先へ

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カフェで注文をして、悠介くんと向かい合って座る。

恋愛心理学的に言えば、隣同士かもしくはL字になるように

座った方がお互いにリラックスして親密度が高まる。

でも今回は、真剣な話し合いのため真正面に向かい合った。



「それで、なんで元カノとまだ連絡を取ってたの?」

そのとき、コーヒーがちょうど運ばれてきた。


人はなぜコーヒーの実を摘んで飲もうと思ったんだろう。

私たちがコーヒーを口にするまでに、

木を植え、花を咲かせ、実を摘み、豆を加工して焙煎する。

いくつもの工程があって、たくさんの人の手が関わっているのだろう。




ところで、こいつはいつまで黙っているのか。

私がコーヒーについて考えていたくらいの時間は

沈黙している。

顔を見ると、真剣な表情でどう説明しようかと

考えているようだ。

いくらでも考えたらいい。答えによっては許さないつもりだ。


しばらくして悠介くんがポツリポツリと話し始めた。

「元カノに別れようって振られてから、別れたのに

たまに会う関係がずるずる続いてた。俺はヨリを戻したかったけど、

あっちにはもう彼氏ができたみたい。」

「それっていつくらい?」

「俺が初めてうつ子さんと会った日だよ。」


だから、あんなに冷たかったの?

“人生で初めて”っていうフレーズは、なんだか

特別な感じがして好きだ。これまでも多用してきたし、

多分これからも多用していくと思う。

今回はちょっとネガティブだけど、

『“人生で初めて”会ったことも見たこともない女に殺意が湧いた』


「今、未練があるかと聞かれたら、正直言えばある。

でも今回うつ子さんにLINEを見られて、今自分にとって

必要な人って誰なのか考えたんだ。

そしたら、頭の中に真っ先にうつ子さんが浮かんだ。

本当に傷つけてごめんね。別れないでください。」


悠介くんはたぶん本当に嘘をつかないで話している。

その気持ちがものすごく嬉しい。

今回は彼の正直でまっすぐな言葉を信用してみよう。

「わかったよ。でも、お願いがあるの。」

「なに?」

「元カノと2度と連絡を取らないで。」

もう涙腺が限界だ。涙が溢れてくる。

こんなに素敵で純粋な人を、

別れた後もずっと粉をかけ続ける女なんて許せない。

もう金輪際悠介くんと連絡を取らせたくなかった。

「わかった。今からうちに来てよ。連絡先を消したりするからさ、見ててよ。」

私は泣きながらうなずいた。





雨が降って、地面が固まる。

今回はまさにそのとおりだ。

「LINE勝手に見てごめんね。」

「もういいよ。」

「悠介くん、好きだよ。」

「俺もうつ子さんのこと、好きだよ。」

二人が暖かくて柔らかな空気に包まれる。

ああ、やっと本当の恋人になれた。

二人、手を繋いで彼の部屋へと歩いていった。




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