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20.パンドラの箱

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時計は夜の12時を刺そうとしている。

暗い部屋の中で、パソコンの明かりだけがついていた。






悠介
悠介

今までの中で一番好きなのはかなこだよ

かなこ
かなこ

そんな風に言われると嬉しい(*´꒳`*)前に言ってた年上の人は?

悠介
悠介

掃除とか洗濯とかしてくれる。

かなこ
かなこ

なにそれwお手伝いさんじゃん😝

悠介
悠介

そそw便利なお手伝いさん🤣🤣🤣

  


便利なお手伝いさん。。。

二人の会話の画面を見たその一瞬で、

私の思考は完全に停止した。


ダメだ。これ以上ここにいると死んでしまう。

吐き気とめまいが同時に襲ってきた。

立っていられない。でも、一刻も早くここから去りたい。

ベッドの中の悠介くんは私がLINEを見てるとも知らずにぐっすりと眠っている。

ああ、これまでだな。

私が今までやってきたことは全部無駄だった。

やっぱり私は30代のブスで、これは分相応をわきまえなかった罰だ。

自分を否定する声が心の中で膨らんでいき、

悲しみの感情が決壊したダムのように

私の心をグチャグチャにした。

落ち着いて私。冷静にならなきゃ。とりあえずここを出よう。



「悠介くん、ちょっと用事ができたから帰るね。」

彼を起こす。

「え?そうなの?」

寝ぼけ眼で驚いた様子だ。

そりゃあ泊まりに来た彼女が、夜中になって

いきなり用事ができたので帰りますと言われたら驚くだろう。



帰り支度をして、玄関へ向かうと、悠介くんが何気なしに送りに来た。

私は悠介くんと向かい合う。

「ごめん。パソコンのLINE見た。」

彼の表情が固まる。私は続けた。

「ありがとう。無理させて付き合わせてごめんね、私一人で舞い上がってたみたい。

もう大丈夫だから。バイバイ。」

「え、なにが、、、」

悠介くんは何かを言いかけたけれど、私はそのまま部屋から飛び出した。

気分は最悪of最悪。もう瀕死の重症。


心のダムと涙腺が決壊して、涙で顔がさらに決壊。

今日は決壊続きだな。

さて、どこに行こう。

目の前には夜の闇が広がるばかり。

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