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2.マッチングアプリ

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ルメディカ シャインホワイト



初めましての方は第1話からどうぞ✨



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人生で自暴自棄になることが

誰でも一度はあるだろう。

あの頃私も、自分の中のどこかの糸がぷっつんと切れて

頭からネジが何本かぶっ飛んで

何に対しても深く考えることをやめていた。

というか、やめていたもなにも周りにあるはずの選択肢が見える状態ではなかった。




ある日テレビを見ていると、

最近の若者たちのSNSやマッチングアプリ事情の特集が流れていた。

以前は出会い系と呼ばれて、

援助交際や犯罪などの悪いイメージが強かったものが

時代の流れで誰でも気軽に出会えるポジティブツールへと大出世していた。



私もなんとなくマッチングアプリを始めてみた。

プロフィールと写真を登録した途端

たくさんの男性からいいねが来た。

送る方は何となく送っただけでも、

私は自分の存在を認めてもらえたような気がして

カラカラに乾いた心が満たされていく感覚があった。

それからは、暇があればマッチングアプリで登録している男性たちの

写真を見たり、いいねやメッセージを送ったりした。

自分が動いたことで、誰かからの反応があることが

ものすごく新鮮で嬉しい。



誰かに必要とされたかったんだと思う。

壊れかけた心のヒビが修復されていくように

寂しさが埋まっていった。




テレビの特集では、彼氏がいるけど

マンネリ状態だったり遠距離恋愛だったりで

寂しさからマッチングアプリをしている女性がインタビューされていた。

私は遠距離恋愛ではなかったけれど、心の距離はかなり遠距離だったんだろうな。

お互いの家まで車で5分のところに住んでいたのに

会うのは週に1回。

デートでよく行っていたのは近所のパチンコで、

朝のオープンから下手をしたらラストまで。

しかも座る台は別々。お金は彼が出していたから、

負けると『気合いが足りないから負けるんだ』と本気で怒られた。

もはやデートではない。なんでこんなデートは嫌だと言わなかったんだろう。

いや、言った。一度だけ。

パチンコ店が終わった後の夜の駐車場でもうこんなのは嫌だと訴えたんだった。

受け入れてはくれなかったけど。






あっちは惰性で付き合っていたんだろう。

もし私と結婚したら、自由な生活じゃなくなってしまうから。

彼氏がいるのに私は寂しかった。

名称をつけるとしたら、『エアー彼氏』

自分ばかりを優先して『ああ、自分エアー彼氏だな』と自覚のある男性は、

知らないうちに彼女が離れていってもしょうがないよ?

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