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2.マッチングアプリ

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人生で自暴自棄になることが

誰でも一度はあるだろう。

あの頃私も、自分の中のどこかの糸がぷっつんと切れて

頭からネジが何本かぶっ飛んで

何に対しても深く考えることをやめていた。



ある日テレビを見ていると、

最近の若者たちのSNSやマッチングアプリ事情の特集が流れていた。

以前は出会い系と呼ばれて、

援助交際や犯罪などの悪いイメージが強かったものが

時代の流れで誰でも気軽に出会えるポジティブツールへと大出世していた。

私もなんとなくマッチングアプリを始めてみた。

プロフィールと写真を登録した途端

たくさんの男性からいいねが来て、

カラカラに乾いた心が満たされていく感覚があった。

送る方は何となく送っただけでも、

私は自分の存在を認めてもらえたような気がして

とてつもなく嬉しかった。


暇があればマッチングアプリで登録している男性たちの

写真を見たり、いいねやメッセージを送ったりした。

自分には彼氏がいることを忘れているわけではなかったが、

誰かに必要とされたかった。

言い訳をするなら、当時の彼氏はもう私への執着なんて皆無で

放牧状態だった。

お互いの家まで車で5分のところに住んでいたのに

会うのは週に1回。

デートでよく行っていたのは近所のパチンコで、

朝のオープンから下手をしたらラストまで。

しかも座る台は別々だ。そして最後に負けていれば

気合いが足りないから負けたと説教されるおまけ付き。

もはやデートとは言えない。

あっちは惰性で付き合っていたんだろう。

もし私と結婚したら、自由な生活じゃなくなってしまうからだ。

彼氏がいるのに私は寂しかった。

エアー彼氏か。

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