初めましての方は第1話からどうぞ✨
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ダブルバインドの法則を使って、
また悠介くんと会う約束を取り付けることができた。
次の作戦は、名付けて
私の印象を彼の中に強く残すぞ作戦٩( ‘ω’ )و
私は少し緊張して悠介くんの部屋の玄関前にいた。
ドアホンを鳴らす。
廊下をこちらに歩いてくる足音がして、
悠介くんがドアを開いた。
ボサボサの髪に眠そうな顔。
まさか寝起き?別にいいんだけれど。
曲がりなりにも女性が部屋に来ることがわかっているのだから、
もう少しだけやる気を見せておくれよ!
・・・(;´Д`)とほほ
私を部屋へ招き入れてくれた。
目の下に隈もできていて、
なんだか疲れている感じがする。
私は笑顔で挨拶して、
コンビニで買ったプリンを渡した。
悠介くんは、嬉しいのか嬉しくないのか読めない表情で
「ありがとう。」と呟いて袋ごと冷蔵庫へと入れた。
私「甘いもの好き?」
悠介「うん。甘党な方かも。」
私「じゃあよかった。」
甘党情報ゲット。
こんな何気ない会話の中でも
実は作戦実行中だ。
私は悠介くんの目をじーっと見つめていた。
相変わらずのまつ毛の長さである。羨ましい。
いや、そういうことではない。
会話が終わっても彼の目を2秒くらい長めに見つめる。
これも大事な戦略だ。
悠介「え。見過ぎじゃない?」
バレた。正直見つめすぎた。
私「かっこいいから見ていたいの(๑´ڤ`๑)テヘ♡」
悠介くんはちょっと嬉しそうに笑った。
まぁこの反応は悪くないかな。
そのあとのことは、
まあご想像にお任せするよ( ´∀`)
ルッキング・マイ・アイズ
この時点での私と彼の関係は都合のいい関係。
つまり“セフレ”だ。
世の男性の大半は、
セフレをぞんざいに扱っている。
自分にとってどうでもいい存在だから。
どうでもよくなかったら
さっさと彼女にしているでしょ?
悠介くんも、例に漏れず世の男性と同じく
最初の扱いはぞんざい気味だった。
だから、私が帰った後1日も経てば
彼は私の顔がどんなだったか
なんて覚えていないだろう。
彼の中にある私の印象なんて今はその程度でしかない。
興味がない異性の印象なんてそんなもの。
そこで、まずは顔を思い出せるくらいに
彼の潜在意識に印象を残す必要がある。
その方法の一つが“ルッキング・マイ・アイズ”
やり方は、
『いつもより2秒ほど長めに見つめる』
はい!簡単!!( ´∀`)🎶
人は物事を考えるときには
視線をあちこちに動かしている。
逆に言えば、眼球の動きを止めて一点を見つめると
視線の先に映るもの以外に対しての思考が停止するというわけ。
読書やスマホゲームをしている時の状態に似ている。
つまり、視線がこちらに一点集中している間は
私の事しか見えなくり、私の顔に意識が集中する。
目を長めに見つめることで相手の視界に映る時間が長くなり、
潜在意識に自分をより認識させることができる。
気になる異性と目が合ったり、話をするときには
いつもよりも2秒くらい長めに見つめることを
意識してみてほしい。
相手の潜在意識に自分の印象を
より強く残すことができるはず。
また、鈍感な相手じゃなければ
“この人、自分に気があるのかな”
と思わせることもできる。
もしも見過ぎだと突っ込まれたら、
さっきの私達の会話みたいに誤魔化したらいい。
その時に相手が照れたら
少なくとも嫌われてはいない証拠。