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27.共依存のテクニック

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ルメディカ シャインホワイト



初めましての方は第1話からどうぞ✨



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悠介くんは私が思っていた以上に繊細だった。

自分以外の人間に対して

どのように接していいのかわからないのだという。

嫌われるかもしれないなら、

最初から一人の方が楽なのだそう。



私とこうなる前までは

いつもどこか冷めた態度があって、

それは別に私以外の人間に対しても

そうであったらしい。

物静かで憂いを帯びていて

男の子だけど色気があって。

それがまた魅力的に見えた。

今までの私の周りには

こういうタイプはいなかったから。





彼がウェイウェイ明るくてノリが良くて

誰に対しても好かれるような

性格じゃなくてよかった。

もしそうだったら、

おブスなアラサーの入る余地はなかっただろう。




そんな彼に対して、

最初は遠慮して行動をしていたけれど

花火大会の後からは甘えることを心がけた。

悠介くんがアイスを食べている時

『ねぇ悠介くん。アイス食べさせて〜』

彼の部屋から一緒に出かける時

『ねぇ悠介くん。鍵忘れたから取ってきて〜』

仕事から帰ってきた時

『ねぇ悠介くん。疲れたー。頭なでなでして〜』

少しだけ甘えた声で、

ちょっと図々しくらいに。

お願いしたあとには

必ずありがとうと感謝を伝えることを忘れなかった。



“あれ取って〜”から、最終的には

“マッサージして〜”まで少しずつハードルを上げた。

作戦は大成功で、

後々彼の依存っぷりが目に見えてわかるようになった。



共依存のテクニック

人は誰かの面倒をみたり世話を焼くと優越感を得る。

この心理はマズローの欲求の5段階目『自己実現の欲求』に繋がる。



つまり、人は他人に優しくすることで

“俺って優しい、良い人間だ”

という自己に対しての評価が上がるのだ。

自己肯定感が高まるとも言う。

この快感に大きく影響されるタイプの人間は、

ボランティアなどの慈善事業にハマっていく。


今回はこの心理作用を利用した。

重要なのは、こちらからお願いする内容は

相手にとって負担とならずに簡単に叶えてあげられることだ。

相手への負担が大きいと単なるわがままに

受けとられることになる。

ただ、これが上手くいけば

回数を重ねてくるごとに

些細な世話をすることが生きがいに近いものになり

”こいつは俺がいないとダメなんだ”

と相手に思わせることができる。



相手からしてみれば

こちらが依存しているようにみえるかもしれないが、

本人が気が付いてないだけで

実は依存しているのは自分なのである。





もう一つ、

この方法を頻回に使うのであれば恋人以上の関係が望ましい。

恋人でもないのに相手に色々お願いしすぎると、

ただの面倒臭い人というレッテルを貼られる恐れがある。

やり方自体は案外簡単なので、

相手を依存させたい人は

是非とも使ってみて。




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