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16.彼女への階段

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ルメディカ シャインホワイト



初めましての方は第1話からどうぞ✨



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週2、3日から週に3、4日へと増えて

週の半分以上を彼の部屋で過ごすようになった。

相変わらず私は通い妻のように

お掃除したり、ご飯を作ったり。


私が彼の家にいることが、

私にとっての日常になっていたように、

悠介くんにとっても、

私がいることが日常になってきていたんじゃないかな。




いつものように悠介くんの部屋で

二人でくつろいでいた。

テレビを見たり、じゃれあったりして。


悠介くんは私が彼に本気で好意があるなんて

露ほども思っていないと思う。

『友達以上恋人未満』ていう言葉は

気持ちがない側から見れば

なんて便利な単語なんだろう。なんて考えていた。

それでも、やっぱり楽しいものは楽しい。

そしてそんな時間は早く過ぎてしまう。

あっという間に彼の部屋を

出なければいけない時間になった。


明日は仕事。

相変わらず職場の人間関係は最悪で

仕事のことを考えるだけでも憂鬱になる。



夢から現実に戻るように、

彼の部屋を出ようとした。




その時、

「あのさ、今度ちゃんとしたデートしよっか?」







今この人何て言った?



私の思考は鳩に豆鉄砲のごとく固まり、

彼の突然の言葉がすぐには理解できず

自分だけが時が止まったかのように動けなくなった。

もしかしたら、口は開いていたかもしれない。



「うつ子さん色々してくれたり、最近一緒にいると楽しいなと思って。」

これはまだ夢の中なのか。



何日も雨曇りが続いていた私の恋愛模様は、

いきなり放たれた悠介くんの一声によって

一瞬で空の隅々まで晴れ渡っていく。





さあ、彼女への階段を登る時がきたぞ。

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