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30.自己開示の法則

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仕事中、職場の主任に呼ばれた。

私に対してのクレームが何件も来ているという。

驚いて頭の中が真っ白になる。身に覚えはなかった。

でも、もしかしたら気がつかないうちに

何かしてしまったのかもしれない。

そう思いながら主任の話を聞いたけれど、

頭は真っ白なままだ。

その後課長に確認したらそんな事実はないのだった。

主任は私に何か言いたかっただけ。

言葉は悪いけど、サンドバックにしたかっただけだ。








その仕事が合う・合わないというのは

やりがいや給与なども重要だけど、

人間関係もかなりのウエイトを占めている。

いくら人間関係以外が良くても、

四面楚歌で針の筵に定年までいようなんて考えられない。



帰り道、吹く風が肌寒さを感じさせる季節になった。

仕事、人生、どうなるの。どうしよう。

これからの自分のことを考えながら悠介くんの部屋を目指す。


悠介くんの部屋に帰ってくると、

自分がいてもいい場所に戻ってきたようで安心した。

悠介くんは部屋にいた。

「おかえり」

彼の顔を見て、私は泣き崩れた。

彼は帰ってきた途端に泣きじゃくる私を見て驚く。

「どうしたの!?」

「もう、仕事辞めたい。なんでいじめられないといけないの。

私があの人たちにだでぃがでぃだどぉ(何かしたの)うわーん。」

彼は涙で顔なのか何だか分からなくなった私を抱きしめて、

頭を撫でてなぐさめた。

「いいよ、そんなになるくらいなら辞めたらいい。」

大量涙発射スイッチが入ってしまったのか、それからかなりの時間泣き続けた。




お茶を飲んで落ち着いてきた。

そして私は、初めて悠介くんにうつ病のこと

パワハラされていることをカミングアウトした。

彼はただ聞いてくれて、

『仕事をやめることは逃げることじゃないよ』

『病気は一緒に治していこうね』



と言ってくれた。

こんな私を受け止めてくれる人。悠介くん。

そんな人に出会えて本当によかった。人生は捨てたもんじゃない。




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自己開示の法則

今回は意図したわけではなかったけれど、

結果的には自己開示の法則が当てはまる。

自己開示の法則とは、

ズバリ、自分の弱みを見せることである。

弱みとは悩み欠点短所のことだ。

私はいつも悠介くんの前で

ちょっと気の強い女性を演じているところがあった。

年上女性のプライドがあったから。単なる強がりである。

いつもの私に慣れている彼は、私が自己開示をしたときのことを

こう振り返る。

悠介
悠介

「びっくりしたけど、俺には弱いところを見せてくれるんだって嬉しかった。大切にしなきゃって思った。」

悠介さん、ありがとうございました。



いつもとは違う弱い部分を見せることで

相手は自分に心を開いてくれていると感じるのと同時に、

自分だけがそんな恋人を知っているという特別感を覚えるのだ。

この世には完璧な人間なんていない。

え?いる?

少なくとも私は知らないからオッケー。

自己開示の法則をうまく活用して、

お互いの信頼関係が高めていこう。






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