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22.平手打ち

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ルメディカ シャインホワイト



初めましての方は第1話からどうぞ✨



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次の日、悠介くんからLINEが来た。






悠介
悠介

LINEのことごめん。

あれが本音でしょ?

悠介
悠介

あれは、そういう会話になったから。。。

なんで元カノとまだ連絡とってるの?

悠介
悠介

それはごめん。ちゃんと会って話したいです。





今の時代は、

目の前に相手がいなくても

すぐに連絡することができるし、

全然知らない他人とも簡単に

コミュニケーションが取れる。

でもその反面で、相手が気にいらないと思えば

すぐにブロックして

『はい、もうさよなら』と

人間関係を簡単にシャットアウトすることも

指先一つでできてしまう。

私たちの場合も、

ここで私か悠介くんの

どちらかが返信をやめてしまったり

ブロックでもしていたら

完全に終わっていただろう。


簡単に繋がることができるようになったぶん、

その絆は脆く儚いものなのかもしれない。



翌日に会う約束をして、LINEは終了した。



次の日。

私は待ち合わせ場所のコンビニの近くの

歩道橋の上で彼が到着するのを

道路を走る車を眺めながら待っていた。

天気はまるで私の心模様をあらわしているような曇り空。

会って何を話すのか。

もうどうせダメになるという諦めと、

まだチャンスがあるのかもしれない

という2つの気持ちが拮抗する。


しばらくして、コンビニの前に悠介くんが来たのがわかった。

私はゆっくりと階段を降りていき、

それに彼も気づく。





「話すって、何を?」

会うなり私から話を切り出す。

「本当に悪かったと思ってる。俺はうつ子さんと別れたくないよ。」

『別れたくない?元カノと面白おかしく便利なお手伝いさんとか言っておいて』

感情がぐちゃぐちゃになって泣けてきた。

それと同時に湯沸かし器のように

一瞬で怒りが込み上げてきた瞬間、

パンッという乾いた音がすがすがしく辺りに響く。

半分無意識に、右手で力任せに彼の頬を平手打ちしていたのだ。

あまりにも綺麗にキマったので、

私の方がびっくりする。




今まで本気で人を叩いたことなんてなかったから知らなかったけど、

平手打ちって、された側は本当に顔を横に向けるんだね。





「ちゃんと説明してくれる?嘘とかはつかないでね。嘘ついたらもう2度と会わない。」

「わかったよ。」

彼を叩いたからか少しスッキリして、

冷静さを取り戻していた。






無言で横並びに歩く。

いつもは手を繋いだり、肩を組んだりして

歩いているのだけれど、

今日は無理な話だ。

なぜか初めて悠介くんと出会った日に

彼の部屋へ向かった時のことを

思い出した。

あれから色々あったな。

あれこれと恋愛心理学をもとに作戦を立てて

なんとか彼女まで辿り着いた。

まるで走馬灯のように

彼とのこれまで過ごした日々が浮かんでは消える。






私たちはコンビニの近くのカフェに入った。





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